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Feature #3961

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printfと精度指定と負の値と

Added by naruse (Yui NARUSE) about 14 years ago. Updated over 13 years ago.

Status:
Rejected
Assignee:
-
Target version:
[ruby-dev:42420]

Description

=begin
printf が、フォーマットに精度指定しつつ負の値を与えた時の挙動が、
Perl と必然性無く異なっていて不便です。

% ./ruby -e'printf("%#.8x", -1)'
0x..ffffff

そもそもこの挙動は C 言語由来で、C の場合例えば以下の通りになります。

% cat test.c
#include <stdio.h>
int main(void)
{
printf("%#x\n", -1);
return 0;
}
% cc t.c && ./a.out
0xffffffff

また、おそらく直接参考にしたであろう Perl では以下の通りです、
% perl -e'printf("%#x",-1)'
0xffffffffffffffff
% perl -e'printf("%#.30x",-1)'
0x00000000000000ffffffffffffffff
つまり、Perl (の 64bit int 版) では、64bitで補数を取っています。

さて、Ruby の場合多倍長整数が組み込みなため、補数を取ると無限に続いてしまうから、
% ./ruby -e'printf("%#x",-1)'
0x..f
と .. で略すのは理にかなっていると思います。

しかし、現在の Ruby は精度を指定した際にも..がついてしまうので、
Perl のような動きを実現させる事ができません。
% ./ruby -e'printf("%#.8x",-1)'
0x..ffffff
で、この .. っていらないと思うんです。

例えば浮動小数点数の場合には以下のように .. とか付けずにぶった切る訳で、
無限大方向と無限小方向という違いはあれど、
「Perlとかと同じ挙動にできない」というデメリットの方が大きいのではないでしょうか。
% ./ruby -e'printf("%#.8f",10.0/3)'
3.33333333

わたしの場合、CRuby 側の inspect が printf("%x", negative_value) などとしている部分の動作を
RubySpec で Ruby で書く時に頭を抱えてしまいました。

というわけでパッチは例えば以下の通りです。

diff --git a/sprintf.c b/sprintf.c
index 21509ea..0e97955 100644
--- a/sprintf.c
+++ b/sprintf.c
@@ -844,7 +844,7 @@ rb_str_format(int argc, const VALUE *argv, VALUE fmt)
}
else {
s = nbuf;

  •  	if (v < 0) {
    
  •  	if (v < 0 && !(flags & FPREC0)) {
     	    dots = 1;
     	}
     	snprintf(fbuf, sizeof(fbuf), "%%l%c", *p == 'X' ? 'x' : *p);
    

@@ -892,7 +892,8 @@ rb_str_format(int argc, const VALUE *argv, VALUE fmt)
tmp1 = tmp = rb_big2str0(val, base, RBIGNUM_SIGN(val));
s = RSTRING_PTR(tmp);
if (*s == '-') {

  •  	    dots = 1;
    
  •  	    if (!(flags & FPREC0))
    
  •  		dots = 1;
     	    if (base == 10) {
     		rb_warning("negative number for %%u specifier");
     	    }
    

@@ -925,14 +926,11 @@ rb_str_format(int argc, const VALUE argv, VALUE fmt)
}
}
if (prefix && !prefix[1]) { /
octal */

  •      if (dots) {
    
  •  	prefix = 0;
    
  •      }
    
  •      else if (len == 1 && *s == '0') {
    
  •      if (len == 1 && *s == '0') {
     	len = 0;
     	if (flags & FPREC) prec--;
         }
    
  •      else if ((flags & FPREC) && (prec > len)) {
    
  •      else if ((flags & FPREC) && (prec > len) && v >= 0) {
     	prefix = 0;
         }
     }
    

diff --git a/test/ruby/test_sprintf.rb b/test/ruby/test_sprintf.rb
index 96a1b62..24b6a34 100644
--- a/test/ruby/test_sprintf.rb
+++ b/test/ruby/test_sprintf.rb
@@ -24,12 +24,12 @@ class TestSprintf < Test::Unit::TestCase
assert_equal("0000", sprintf("%.4b", 0))
assert_equal("0001", sprintf("%.4b", 1))
assert_equal("0010", sprintf("%.4b", 2))

  • assert_equal("..11", sprintf("%.4b", -1))
  • assert_equal("1111", sprintf("%.4b", -1))

    assert_equal(" 0000", sprintf("%6.4b", 0))
    assert_equal(" 0001", sprintf("%6.4b", 1))
    assert_equal(" 0010", sprintf("%6.4b", 2))

  • assert_equal(" ..11", sprintf("%6.4b", -1))
  • assert_equal(" 1111", sprintf("%6.4b", -1))

    assert_equal(" 0", sprintf("%#4b", 0))
    assert_equal(" 0b1", sprintf("%#4b", 1))
    @@ -44,12 +44,12 @@ class TestSprintf < Test::Unit::TestCase
    assert_equal("0000", sprintf("%#.4b", 0))
    assert_equal("0b0001", sprintf("%#.4b", 1))
    assert_equal("0b0010", sprintf("%#.4b", 2))

  • assert_equal("0b..11", sprintf("%#.4b", -1))
  • assert_equal("0b1111", sprintf("%#.4b", -1))

    assert_equal(" 0000", sprintf("%#6.4b", 0))
    assert_equal("0b0001", sprintf("%#6.4b", 1))
    assert_equal("0b0010", sprintf("%#6.4b", 2))

  • assert_equal("0b..11", sprintf("%#6.4b", -1))
  • assert_equal("0b1111", sprintf("%#6.4b", -1))

    assert_equal("+0", sprintf("%+b", 0))
    assert_equal("+1", sprintf("%+b", 1))
    @@ -288,6 +288,8 @@ class TestSprintf < Test::Unit::TestCase
    b1 = (/../ =~ s1) != nil
    b2 = (/../ =~ s2) != nil
    assert(b1 == b2, "[ruby-dev:33224]")

  • assert_equal("ffffffff", sprintf("%.8x", -1))
    end

def test_named

diff --git a/test/ruby/test_sprintf_comb.rb b/test/ruby/test_sprintf_comb.rb
index 261732b..3105127 100644
--- a/test/ruby/test_sprintf_comb.rb
+++ b/test/ruby/test_sprintf_comb.rb
@@ -190,7 +190,7 @@ class TestSprintfComb < Test::Unit::TestCase
if digits.last != radix-1
digits << (radix-1)
end

  •    sign = '..'
    
  •    sign = '..' unless precision
     else
       sign = '-'
     end
    

@@ -222,8 +222,8 @@ class TestSprintfComb < Test::Unit::TestCase
end
end
if type == 'o' && hs

  •  if digits.empty? || digits.last != d
    
  •    digits << d
    
  •  if digits.empty? || digits.last != 0
    
  •    prefix = '0'
     end
    
    end
    =end
Like0Actions #1

Updated by akr (Akira Tanaka) about 14 years ago

=begin
2010年10月18日18:01 Yui NARUSE :

Feature #3961: printfと精度指定と負の値と
http://redmine.ruby-lang.org/issues/show/3961

起票者: Yui NARUSE
ステータス: Open, 優先度: Normal
カテゴリ: core, Target version: 1.9.3

printf が、フォーマットに精度指定しつつ負の値を与えた時の挙動が、
Perl と必然性無く異なっていて不便です。

Ruby の挙動は 32bit とか 64bit という環境依存なものに依存しないという点で
必然性のある仕様です。

例えば浮動小数点数の場合には以下のように .. とか付けずにぶった切る訳で、
無限大方向と無限小方向という違いはあれど、
「Perlとかと同じ挙動にできない」というデメリットの方が大きいのではないでしょうか。
% ./ruby -e'printf("%#.8f",10.0/3)'
3.33333333

無限大と無限小はぜんぜん違うでしょう。
小さい方を無視するのはありえても、大きい方を無視するのはありえないと思います。

わたしの場合、CRuby 側の inspect が printf("%x", negative_value) などとしている部分の動作を
RubySpec で Ruby で書く時に頭を抱えてしまいました。

結局、どのような挙動にしたいのかが日本語で説明されていないんですが、
環境依存なのにしたいのかなぁ、と思いきや、パッチを見るとそうでもないようです。

どうしたいのか説明していただけませんか?

[田中 哲][たなか あきら][Tanaka Akira]

=end

Like0Actions #2

Updated by kosaki (Motohiro KOSAKI) about 14 years ago

=begin
2010年10月18日18:01 Yui NARUSE :

Feature #3961: printfと精度指定と負の値と
http://redmine.ruby-lang.org/issues/show/3961

起票者: Yui NARUSE
ステータス: Open, 優先度: Normal
カテゴリ: core, Target version: 1.9.3

printf が、フォーマットに精度指定しつつ負の値を与えた時の挙動が、
Perl と必然性無く異なっていて不便です。

% ./ruby -e'printf("%#.8x", -1)'
0x..ffffff

そもそもこの挙動は C 言語由来で、C の場合例えば以下の通りになります。

% cat test.c
#include <stdio.h>
int main(void)
{
printf("%#x\n", -1);
return 0;
}
% cc t.c && ./a.out
0xffffffff

また、おそらく直接参考にしたであろう Perl では以下の通りです、
% perl -e'printf("%#x",-1)'
0xffffffffffffffff
% perl -e'printf("%#.30x",-1)'
0x00000000000000ffffffffffffffff
つまり、Perl (の 64bit int 版) では、64bitで補数を取っています。

さて、Ruby の場合多倍長整数が組み込みなため、補数を取ると無限に続いてしまうから、
% ./ruby -e'printf("%#x",-1)'
0x..f
と .. で略すのは理にかなっていると思います。

しかし、現在の Ruby は精度を指定した際にも..がついてしまうので、
Perl のような動きを実現させる事ができません。
% ./ruby -e'printf("%#.8x",-1)'
0x..ffffff
で、この .. っていらないと思うんです。

めずらしく反対に一票投じよう。

0x..f

0x..fffffff
が両方とも同じ数値ってのはまあ納得できると思うんだ。でも

0xf

0xfffffff

は明らかに違う数に見えるしperl(やC)のように

% perl -e'printf("%#.3x",-1)'
0xffffffffffffffff

と、桁数が小さい時に内部表現まで拡張する。という仕様だとすると内部表現って
何桁よ。という話になるのじゃないかと思います。

別の言い方をすると、この変更が内部モデルの根本的な差異を吸収できるような
パワーを十分もっているとは思いません

例えば浮動小数点数の場合には以下のように .. とか付けずにぶった切る訳で、
無限大方向と無限小方向という違いはあれど、
「Perlとかと同じ挙動にできない」というデメリットの方が大きいのではないでしょうか。
% ./ruby -e'printf("%#.8f",10.0/3)'
3.33333333

わたしの場合、CRuby 側の inspect が printf("%x", negative_value) などとしている部分の動作を
RubySpec で Ruby で書く時に頭を抱えてしまいました。

=end

Like0Actions #3

Updated by nobu (Nobuyoshi Nakada) about 14 years ago

=begin
なかだです。

At Mon, 18 Oct 2010 18:01:03 +0900,
Yui NARUSE wrote in [ruby-dev:42420]:

わたしの場合、CRuby 側の inspect が printf("%x", negative_value) などとしている部分の動作を
RubySpec で Ruby で書く時に頭を抱えてしまいました。

それはRubySpecが間違ったことをしているのです。

--
--- 僕の前にBugはない。
--- 僕の後ろにBugはできる。
中田 伸悦

=end

Like0Actions #4

Updated by naruse (Yui NARUSE) about 14 years ago

  • Status changed from Open to Rejected

=begin

=end

Like0Actions #5

Updated by naruse (Yui NARUSE) about 14 years ago

=begin
(2010/10/18 19:13), Tanaka Akira wrote:

2010年10月18日18:01 Yui NARUSE:

Feature #3961: printfと精度指定と負の値と
http://redmine.ruby-lang.org/issues/show/3961

起票者: Yui NARUSE
ステータス: Open, 優先度: Normal
カテゴリ: core, Target version: 1.9.3

printf が、フォーマットに精度指定しつつ負の値を与えた時の挙動が、
Perl と必然性無く異なっていて不便です。

Ruby の挙動は 32bit とか 64bit という環境依存なものに依存しないという点で
必然性のある仕様です。

まぁ、それ自体はわかります。

例えば浮動小数点数の場合には以下のように .. とか付けずにぶった切る訳で、
無限大方向と無限小方向という違いはあれど、
「Perlとかと同じ挙動にできない」というデメリットの方が大きいのではないでしょうか。
% ./ruby -e'printf("%#.8f",10.0/3)'
3.33333333

無限大と無限小はぜんぜん違うでしょう。
小さい方を無視するのはありえても、大きい方を無視するのはありえないと思います。

フォーマット時に無限大に溢れているだけで、元は有限の負の値なのですから、
指定次第で省略の仕方が変わるのはあり得ると思います。

わたしの場合、CRuby 側の inspect が printf("%x", negative_value) などとしている部分の動作を
RubySpec で Ruby で書く時に頭を抱えてしまいました。

結局、どのような挙動にしたいのかが日本語で説明されていないんですが、
環境依存なのにしたいのかなぁ、と思いきや、パッチを見るとそうでもないようです。

どうしたいのか説明していただけませんか?

sprintf で %x に負数を与えた場合、無限大に対する2の補数として返ってくるので、
その桁数を精度で制御したかったのです。

が、遡って無限大以外の何に対して補数をとるかを、%ld などで制御するのが
正しいことに気づいたので引っ込めます。

--
NARUSE, Yui

=end

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