Bug #2657
closedrubyspec: The return keyword within define_method goes through the method via a closure FAILED
Description
=begin
ささださん
遠藤です。
rubyspec の以下のエラーを調べてみました。
The return keyword within define_method goes through the method via a closure FAILED
Expected :bad
to equal :good
/home/mame/work/ruby/spec/rubyspec/language/return_spec.rb:269:in block (3 levels) in <top (required)>' /home/mame/work/ruby/spec/rubyspec/language/return_spec.rb:4:in
<top (required)>'
○問題
$ ./ruby -e '
class C
define_method(:foo) do |&x|
x.call
end
def outer
foo { return :good }
return :bad
end
end
p C.new.outer
'
ok
:bad
というプログラムが、:good でなく :bad を表示してしまいます。ついでに
謎の ok も出ています。
1.8 では :good が出ますし、define_method を def に置き換えると 1.9 でも
:good が出ますので、:good と出るのが正しそうです。
○原因
rb_vm_invoke_proc の中で lambda の中の TAG_RETURN を止めてしまうことが
原因です。
この処理は一見すると、「lambda 中の return が lambda で止まるために
必要」と思ってしまいますが、TAG_RETURN は普通に vm_exec の中で処理され
goto finish_vme; によって止められますので、不要だと思われます。
この処理が不要であることの状況証拠として、
-
この処理を消してもテストのエラーは増えない (上記の rubyspec の分減る)
-
カバレッジを見ても、上記の rubyspec のテスト以外では実行されていない
(http://dame.dyndns.org:7001/20100126/ruby/vm.c の rb_vm_invoke_proc
の中のこのチェックのカバレッジが 1 回だけ) -
この処理にはデバッグ用の printf 文が残っている (2008-06-17 の r17390
からずっと) のに、普通に lambda { return }.call などしても出会わない
というわけで、当時は必要だったのかもしれませんが、少なくとも現在では
この処理は害でしかないと思います。
○パッチ
問題の処理を消します。
diff --git a/vm.c b/vm.c
index bb19ecb..f03cf31 100644
--- a/vm.c
+++ b/vm.c
@@ -609,21 +609,6 @@ rb_vm_invoke_proc(rb_thread_t *th, rb_proc_t *proc, VALUE self,
}
if (state) {
- if (state == TAG_RETURN && proc->is_lambda) {
-
VALUE err = th->errinfo;
-
VALUE *escape_dfp = GET_THROWOBJ_CATCH_POINT(err);
-
if (escape_dfp == cfp->dfp) {
-
printf("ok\n");
-
state = 0;
-
th->errinfo = Qnil;
-
th->cfp = cfp;
-
val = GET_THROWOBJ_VAL(err);
-
}
- }
- }
- if (state) {
JUMP_TAG(state);
}
return val;
--
Yusuke ENDOH mame@tsg.ne.jp
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Updated by ko1 (Koichi Sasada) almost 15 years ago
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ささだです.
(2010/01/26 19:59), Yusuke Endoh wrote::
○原因
rb_vm_invoke_proc の中で lambda の中の TAG_RETURN を止めてしまうことが
原因です。この処理は一見すると、「lambda 中の return が lambda で止まるために
必要」と思ってしまいますが、TAG_RETURN は普通に vm_exec の中で処理され
goto finish_vme; によって止められますので、不要だと思われます。この処理が不要であることの状況証拠として、
この処理を消してもテストのエラーは増えない (上記の rubyspec の分減る)
カバレッジを見ても、上記の rubyspec のテスト以外では実行されていない
(http://dame.dyndns.org:7001/20100126/ruby/vm.c の rb_vm_invoke_proc
の中のこのチェックのカバレッジが 1 回だけ)この処理にはデバッグ用の printf 文が残っている (2008-06-17 の r17390
からずっと) のに、普通に lambda { return }.call などしても出会わないというわけで、当時は必要だったのかもしれませんが、少なくとも現在では
この処理は害でしかないと思います。
はい.仰る通りかと思います.修正して下さいませ.
--
// SASADA Koichi at atdot dot net
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Updated by ko1 (Koichi Sasada) almost 15 years ago
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ささだです.
(2010/01/26 19:59), Yusuke Endoh wrote::
○原因
rb_vm_invoke_proc の中で lambda の中の TAG_RETURN を止めてしまうことが
原因です。この処理は一見すると、「lambda 中の return が lambda で止まるために
必要」と思ってしまいますが、TAG_RETURN は普通に vm_exec の中で処理され
goto finish_vme; によって止められますので、不要だと思われます。この処理が不要であることの状況証拠として、
この処理を消してもテストのエラーは増えない (上記の rubyspec の分減る)
カバレッジを見ても、上記の rubyspec のテスト以外では実行されていない
(http://dame.dyndns.org:7001/20100126/ruby/vm.c の rb_vm_invoke_proc
の中のこのチェックのカバレッジが 1 回だけ)この処理にはデバッグ用の printf 文が残っている (2008-06-17 の r17390
からずっと) のに、普通に lambda { return }.call などしても出会わないというわけで、当時は必要だったのかもしれませんが、少なくとも現在では
この処理は害でしかないと思います。
はい.仰る通りかと思います.修正して下さいませ.
--
// SASADA Koichi at atdot dot net
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Updated by mame (Yusuke Endoh) almost 15 years ago
- Status changed from Open to Closed
- % Done changed from 0 to 100
=begin
This issue was solved with changeset r26425.
Yusuke, thank you for reporting this issue.
Your contribution to Ruby is greatly appreciated.
May Ruby be with you.
=end