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Feature #6388 » 0003-READMEja-to-rdoc.patch

zzak (zzak _), 05/02/2012 08:52 AM

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README.ja
* Rubyとは
Rubyはシンプルかつ強力なオブジェクト指向スクリプト言語です.
Rubyは最初から純粋なオブジェクト指向言語として設計されていま
すから,オブジェクト指向プログラミングを手軽に行う事が出来ま
す.もちろん通常の手続き型のプログラミングも可能です.
Rubyはテキスト処理関係の能力などに優れ,Perlと同じくらい強力
です.さらにシンプルな文法と,例外処理やイテレータなどの機構
によって,より分かりやすいプログラミングが出来ます.
* Rubyの特長
+ シンプルな文法
+ 普通のオブジェクト指向機能(クラス,メソッドコールなど)
+ 特殊なオブジェクト指向機能(Mixin, 特異メソッドなど)
+ 演算子オーバーロード
+ 例外処理機能
+ イテレータとクロージャ
+ ガーベージコレクタ
+ ダイナミックローディング (アーキテクチャによる)
+ 移植性が高い.多くのUnix-like/POSIX互換プラットフォーム上で
動くだけでなく,Windows, Mac OS X,BeOSなどの上でも動く
cf. http://bugs.ruby-lang.org/projects/ruby-trunk/wiki/SupportedPlatformsJa
* 入手法
** FTPで
以下の場所においてあります.
ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/
** Subversionで
開発先端のソースコードは次のコマンドで取得できます.
$ svn co http://svn.ruby-lang.org/repos/ruby/trunk/ ruby
他に開発中のブランチの一覧は次のコマンドで見られます.
$ svn ls http://svn.ruby-lang.org/repos/ruby/branches/
** Gitで
SubversionのミラーをGitHubに公開しています.
以下のコマンドでリポジトリを取得できます.
$ git clone git://github.com/ruby/ruby.git
* ホームページ
RubyのホームページのURLは
http://www.ruby-lang.org/
です.
* メーリングリスト
Rubyのメーリングリストがあります。参加希望の方は
ruby-list-ctl@ruby-lang.org
まで本文に
subscribe YourFirstName YourFamilyName
と書いて送って下さい。
Ruby開発者向けメーリングリストもあります。こちらではrubyのバ
グ、将来の仕様拡張など実装上の問題について議論されています。
参加希望の方は
ruby-dev-ctl@ruby-lang.org
までruby-listと同様の方法でメールしてください。
Ruby拡張モジュールについて話し合うruby-extメーリングリストと
数学関係の話題について話し合うruby-mathメーリングリストと
英語で話し合うruby-talkメーリングリストもあります。参加方法
はどれも同じです。
* コンパイル・インストール
以下の手順で行ってください.
1. もしconfigureファイルが見つからない、もしくは
configure.inより古いようなら、autoconfを実行して
新しくconfigureを生成する
2. configureを実行してMakefileなどを生成する
環境によってはデフォルトのCコンパイラ用オプションが付き
ます.configureオプションで optflags=.. warnflags=.. 等
で上書きできます.
3. (必要ならば)defines.hを編集する
多分,必要無いと思います.
4. (必要ならば)ext/Setupに静的にリンクする拡張モジュールを
指定する
ext/Setupに記述したモジュールは静的にリンクされます.
ダイナミックローディングをサポートしていないアーキテク
チャではSetupの1行目の「option nodynamic」という行のコ
メントを外す必要があります.また,このアーキテクチャで
拡張モジュールを利用するためには,あらかじめ静的にリン
クしておく必要があります.
5. makeを実行してコンパイルする
6. make checkでテストを行う.
「check succeeded」と表示されれば成功です.ただしテスト
に成功しても完璧だと保証されている訳ではありません.
7. make install
以下のディレクトリを作って,そこにファイルをインストー
ルします.
* ${DESTDIR}${prefix}/bin
* ${DESTDIR}${prefix}/include/ruby-${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/include/ruby-${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/${PLATFORM}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/${PLATFORM}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/site_ruby
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/site_ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/site_ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/${PLATFORM}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/vendor_ruby
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/vendor_ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/vendor_ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/${PLATFORM}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/gems/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/share/man/man1
* ${DESTDIR}${prefix}/share/ri/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/system
RubyのAPIバージョンが`x.y.z'であれば,((|${MAJOR}|))は
`x'で,((|${MINOR}|))は`y',((|${TEENY}|))は`z'です.
注意: APIバージョンのteenyは,Rubyプログラムのバージョ
ンとは異なることがあります.
rootで作業する必要があるかもしれません.
もし,コンパイル時にエラーが発生した場合にはエラーのログとマ
シン,OSの種類を含むできるだけ詳しいレポートを作者に送ってく
ださると他の方のためにもなります.
* 移植
UNIXであればconfigureがほとんどの差異を吸収してくれるはずで
すが,思わぬ見落としがあった場合(あるに違いない),作者にその
ことをレポートすれば,解決できるかも知れません.
アーキテクチャにもっとも依存するのはGC部です.RubyのGCは対象
のアーキテクチャがsetjmp()またはgetcontext()によって全てのレ
ジスタをjmp_bufやucontext_tに格納することと,jmp_bufや
ucontext_tとスタックが32bitアラインメントされていることを仮定
しています.特に前者が成立しない場合の対応は非常に困難でしょ
う.後者の解決は比較的簡単で,gc.cでスタックをマークしている
部分にアラインメントのバイト数だけずらしてマークするコードを
追加するだけで済みます.「defined(__mc68000__)」で括られてい
る部分を参考にしてください.
レジスタウィンドウを持つCPUでは,レジスタウィンドウをスタッ
クにフラッシュするアセンブラコードを追加する必要があるかも知
れません.
* 配布条件
COPYING.jaファイルを参照してください。
* 著者
コメント,バグレポートその他は matz@netlab.jp まで.
-------------------------------------------------------
created at: Thu Aug 3 11:57:36 JST 1995
Local variables:
mode: indented-text
end:
README.ja.rdoc
= \Rubyとは
Rubyはシンプルかつ強力なオブジェクト指向スクリプト言語です.
Rubyは最初から純粋なオブジェクト指向言語として設計されていま
すから,オブジェクト指向プログラミングを手軽に行う事が出来ま
す.もちろん通常の手続き型のプログラミングも可能です.
Rubyはテキスト処理関係の能力などに優れ,Perlと同じくらい強力
です.さらにシンプルな文法と,例外処理やイテレータなどの機構
によって,より分かりやすいプログラミングが出来ます.
== Rubyの特長
* シンプルな文法
* 普通のオブジェクト指向機能(クラス,メソッドコールなど)
* 特殊なオブジェクト指向機能(Mixin, 特異メソッドなど)
* 演算子オーバーロード
* 例外処理機能
* イテレータとクロージャ
* ガーベージコレクタ
* ダイナミックローディング (アーキテクチャによる)
* 移植性が高い.多くのUnix-like/POSIX互換プラットフォーム上で
動くだけでなく,Windows, Mac OS X,BeOSなどの上でも動く
cf. http://bugs.ruby-lang.org/projects/ruby-trunk/wiki/SupportedPlatformsJa
== 入手法
=== FTPで
以下の場所においてあります.
ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/
=== Subversionで
開発先端のソースコードは次のコマンドで取得できます.
$ svn co http://svn.ruby-lang.org/repos/ruby/trunk/ ruby
他に開発中のブランチの一覧は次のコマンドで見られます.
$ svn ls http://svn.ruby-lang.org/repos/ruby/branches/
=== Gitで
SubversionのミラーをGitHubに公開しています.
以下のコマンドでリポジトリを取得できます.
$ git clone git://github.com/ruby/ruby.git
== ホームページ
RubyのホームページのURLは
http://www.ruby-lang.org/
です.
== メーリングリスト
Rubyのメーリングリストがあります。参加希望の方は
ruby-list-ctl@ruby-lang.org
まで本文に
subscribe YourFirstName YourFamilyName
と書いて送って下さい。
Ruby開発者向けメーリングリストもあります。こちらではrubyのバ
グ、将来の仕様拡張など実装上の問題について議論されています。
参加希望の方は
ruby-dev-ctl@ruby-lang.org
までruby-listと同様の方法でメールしてください。
Ruby拡張モジュールについて話し合うruby-extメーリングリストと
数学関係の話題について話し合うruby-mathメーリングリストと
英語で話し合うruby-talkメーリングリストもあります。参加方法
はどれも同じです。
== コンパイル・インストール
以下の手順で行ってください.
1. もし<tt>configure</tt>ファイルが見つからない、もしくは
<tt>configure.in</tt>より古いようなら、<tt>autoconf</tt>を実行して
新しく<tt>configure</tt>を生成する
2. <tt>configure</tt>を実行して<tt>Makefile</tt>などを生成する
環境によってはデフォルトのCコンパイラ用オプションが付き
ます.<tt>configure</tt>オプションで <tt>optflags=.. warnflags=..</tt> 等
で上書きできます.
3. (必要ならば)<tt>defines.h</tt>を編集する
多分,必要無いと思います.
4. (必要ならば)<tt>ext/Setup</tt>に静的にリンクする拡張モジュールを
指定する
<tt>ext/Setup</tt>に記述したモジュールは静的にリンクされます.
ダイナミックローディングをサポートしていないアーキテク
チャでは<tt>Setup</tt>の1行目の<tt>option nodynamic</tt>という行のコ
メントを外す必要があります.また,このアーキテクチャで
拡張モジュールを利用するためには,あらかじめ静的にリン
クしておく必要があります.
5. <tt>make</tt>を実行してコンパイルする
6. <tt>make check</tt>でテストを行う.
<tt>check succeeded</tt>と表示されれば成功です.ただしテスト
に成功しても完璧だと保証されている訳ではありません.
7. <tt>make install</tt>
以下のディレクトリを作って,そこにファイルをインストー
ルします.
* ${DESTDIR}${prefix}/bin
* ${DESTDIR}${prefix}/include/ruby-${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/include/ruby-${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/${PLATFORM}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/${PLATFORM}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/site_ruby
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/site_ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/site_ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/${PLATFORM}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/vendor_ruby
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/vendor_ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/vendor_ruby/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/${PLATFORM}
* ${DESTDIR}${prefix}/lib/ruby/gems/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}
* ${DESTDIR}${prefix}/share/man/man1
* ${DESTDIR}${prefix}/share/ri/${MAJOR}.${MINOR}.${TEENY}/system
RubyのAPIバージョンが<tt>x.y.z</tt>であれば,<tt>${MAJOR}</tt>は
<tt>x</tt>で,<tt>${MINOR}</tt>は<tt>y</tt>,<tt>${TEENY}</tt>は<tt>z</tt>です.
注意: APIバージョンの<tt>teeny</tt>は,Rubyプログラムのバージョ
ンとは異なることがあります.
<tt>root</tt>で作業する必要があるかもしれません.
もし,コンパイル時にエラーが発生した場合にはエラーのログとマ
シン,OSの種類を含むできるだけ詳しいレポートを作者に送ってく
ださると他の方のためにもなります.
== 移植
UNIXであれば<tt>configure</tt>がほとんどの差異を吸収してくれるはずで
すが,思わぬ見落としがあった場合(あるに違いない),作者にその
ことをレポートすれば,解決できるかも知れません.
アーキテクチャにもっとも依存するのはGC部です.RubyのGCは対象
のアーキテクチャが<tt>setjmp()</tt>または<tt>getcontext()</tt>によって全てのレ
ジスタを<tt>jmp_buf</tt>や<tt>ucontext_t</tt>に格納することと,<tt>jmp_buf</tt>や
<tt>ucontext_t</tt>とスタックが<tt>32bit</tt>アラインメントされていることを仮定
しています.特に前者が成立しない場合の対応は非常に困難でしょ
う.後者の解決は比較的簡単で,<tt>gc.c</tt>でスタックをマークしている
部分にアラインメントのバイト数だけずらしてマークするコードを
追加するだけで済みます.<tt>defined(__mc68000__)</tt>で括られてい
る部分を参考にしてください.
レジスタウィンドウを持つCPUでは,レジスタウィンドウをスタッ
クにフラッシュするアセンブラコードを追加する必要があるかも知
れません.
== 配布条件
<tt>COPYING.ja</tt>ファイルを参照してください。
== 著者
コメント,バグレポートその他は matz@netlab.jp まで.
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created at: Thu Aug 3 11:57:36 JST 1995
Local variables:
mode: indented-text
end:
(3-3/3)