Feature #5128 » feature_5128.patch
README.EXT.ja | ||
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FIXNUM_P(obj)
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NIL_P(obj)
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1.3 VALUEをCのデータに変換する
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データタイプがT_NIL,T_FALSE,T_TRUEである時,データはそれぞ
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れnil,false,trueです.このデータタイプのオブジェクトはひと
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つずつしか存在しません.
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データタイプがT_FIXNUMの時,これは31bitまたは63bitのサイズを
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持つ整数です.longのサイズが32bitのプラットフォームであれば
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31bitに,longのサイズが64bitのプラットフォームであれば63bit
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になります. FIXNUM を C の整数に変換するためにはマクロ
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「FIX2INT()」または「FIX2LONG()」を使います.これらのマクロ
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を使用する際には事前にデータタイプがFIXNUMであることを確認す
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る必要がありますが,比較的高速に変換を行うことができます.ま
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た,「FIX2LONG()」は例外を発生しませんが,「FIX2INT()」は変
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換結果がintのサイズに収まらない場合には例外を発生します.
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それから,FIXNUMに限らずRubyのデータを整数に変換する
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「NUM2INT()」および「NUM2LONG()」というマクロがあります.こ
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れらのマクロはマクロはデータタイプのチェック無しで使えます
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(整数に変換できない場合には例外が発生する).同様にチェック無
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で使える変換マクロはdoubleを取り出す「NUM2DBL()」があります.
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char* を取り出す場合, StringValue() と StringValuePtr()
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を使います.
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StringValue(var) は var が String
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であれば何もせず,そうでなければ var を var.to_str() の結果
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に置き換えるマクロ,StringValuePtr(var) は同様に var を
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String に置き換えてから var のバイト列表現に対する char* を
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返すマクロです.var の内容を直接置き換える処理が入るので,
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var は lvalue である必要があります.
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また,StringValuePtr() に類似した StringValueCStr() というマ
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クロもあります.StringValueCStr(var) は var を String に置き
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換えてから var の文字列表現に対する char* を返します.返され
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る文字列の末尾には nul 文字が付加されます.なお,途中に nul
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文字が含まれる場合は ArgumentError が発生します.
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一方,StringValuePtr() では,末尾に nul 文字がある保証はなく,
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途中に nul 文字が含まれている可能性もあります.
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それ以外のデータタイプは対応するCの構造体があります.対応す
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る構造体のあるVALUEはそのままキャスト(型変換)すれば構造体の
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ポインタに変換できます.
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構造体は「struct RXxxxx」という名前でruby.hで定義されていま
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す.例えば文字列は「struct RString」です.実際に使う可能性が
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あるのは文字列と配列くらいだと思います.
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ruby.hでは構造体へキャストするマクロも「RXXXXX()」(全部大文
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字にしたもの)という名前で提供されています(例: RSTRING()).
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構造体からデータを取り出すマクロが提供されています.文字列
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strの長さを得るためには「RSTRING_LEN(str)」とし,文字列strを
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char*として得るためには「RSTRING_PTR(str)」とします.配列の
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場合には,それぞれ「RARRAY_LEN(ary)」,「RARRAY_PTR(ary)」と
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なります.
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Rubyの構造体を直接アクセスする時に気をつけなければならないこ
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とは,配列や文字列の構造体の中身は参照するだけで,直接変更し
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ないことです.直接変更した場合,オブジェクトの内容の整合性が
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とれなくなって,思わぬバグの原因になります.
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1.4 CのデータをVALUEに変換する
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VALUEの実際の構造は
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* FIXNUMの場合
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1bit左シフトして,LSBを立てる.
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* その他のポインタの場合
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そのままVALUEにキャストする.
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となっています.よって,LSBをチェックすればVALUEがFIXNUMかど
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うかわかるわけです(ポインタのLSBが立っていないことを仮定して
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いる).
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ですから,FIXNUM以外のRubyのオブジェクトの構造体は単にVALUE
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にキャストするだけでVALUEに変換出来ます.ただし,任意の構造
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体がVALUEにキャスト出来るわけではありません.キャストするの
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はRubyの知っている構造体(ruby.hで定義されているstruct RXxxx
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のもの)だけです.
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FIXNUMに関しては変換マクロを経由する必要があります.Cの整数
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からVALUEに変換するマクロは以下のものがあります.必要に応じ
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て使い分けてください.
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INT2FIX() もとの整数が31bitまたは63bit以内に収まる自信
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がある時
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INT2NUM() 任意の整数からVALUEへ
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INT2NUM()は整数がFIXNUMの範囲に収まらない場合,Bignumに変換
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してくれます(が,少し遅い).
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1.5 Rubyのデータを操作する
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先程も述べた通り,Rubyの構造体をアクセスする時に内容の更新を
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行うことは勧められません.で,Rubyのデータを操作する時には
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Rubyが用意している関数を用いてください.
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ここではもっとも使われるであろう文字列と配列の生成/操作を行
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い関数をあげます(全部ではないです).
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文字列に対する関数
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1.3 VALUEをCのデータに変換する
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データタイプがT_NIL,T_FALSE,T_TRUEである時,データはそれぞ
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... | ... | |
い関数をあげます(全部ではないです).
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文字列に対する関数
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>>>>>>> Change encoding from EUC-JP to UTF-8. [Feature #5128]
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rb_str_new(const char *ptr, long len)
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... | ... | |
rb_str_cat2(str, rb_vsprintf(format, ap)) と同等である.
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rb_enc_str_new(const char *ptr, long len, rb_encoding *enc)
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指定されたエンコーディングでRubyの文字列を生成する.
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指定されたエンコーディングでRubyの文字列を生成する.
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>>>>>>> Change encoding from EUC-JP to UTF-8. [Feature #5128]
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rb_usascii_str_new(const char *ptr, long len)
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rb_usascii_str_new_cstr(const char *ptr)
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... | ... | |
enc/*.c : エンコーディングクラス群
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enc/trans/* : コードポイント対応表
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gorubyコマンドの実装
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gorubyコマンドの実装
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>>>>>>> Change encoding from EUC-JP to UTF-8. [Feature #5128]
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goruby.c
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golf_prelude.rb : goruby固有のライブラリ
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-> golf_prelude.c : 自動生成
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... | ... | |
rb_define_method(VALUE klass, const char *name, VALUE (*func)(), int argc)
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メソッドを定義する.argcはselfを除く引数の数.argcが-1の時,
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関数には引数の数(selfを含まない)を第1引数, 引数の配列を第2
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引数とする形式で与えられる(第3引数はself).argcが-2の時,
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第1引数がself, 第2引数がargs(argsは引数を含むRubyの配列)と
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いう形式で与えられる.
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メソッドを定義する.argcはselfを除く引数の数.argcが-1の時,
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関数には引数の数(selfを含まない)を第1引数, 引数の配列を第2
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引数とする形式で与えられる(第3引数はself).argcが-2の時,
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第1引数がself, 第2引数がargs(argsは引数を含むRubyの配列)と
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||
いう形式で与えられる.
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>>>>>>> Change encoding from EUC-JP to UTF-8. [Feature #5128]
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rb_define_private_method(VALUE klass, const char *name, VALUE (*func)(), int argc)
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privateメソッドを定義する.引数はrb_define_method()と同じ.
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... | ... | |
[OBSOLETE] VALUE rb_iterate(VALUE (*func1)(), VALUE arg1, VALUE (*func2)(), VALUE arg2)
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<<<<<<< HEAD
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func2をブロックとして設定し, func1をイテレータとして呼ぶ.
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func1には arg1が引数として渡され, func2には第1引数にイテレー
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タから与えられた値, 第2引数にarg2が渡される.
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1.9でrb_iterateを使う場合は, func1の中でRubyレベルのメソッド
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を呼び出さなければならない.
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1.9でobsoleteとなった. 代わりにrb_block_callが用意された.
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func2をブロックとして設定し, func1をイテレータとして呼ぶ.
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func1には arg1が引数として渡され, func2には第1引数にイテレー
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タから与えられた値, 第2引数にarg2が渡される.
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... | ... | |
1.9でrb_iterateを使う場合は, func1の中でRubyレベルのメソッド
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を呼び出さなければならない.
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1.9でobsoleteとなった. 代わりにrb_block_callが用意された.
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>>>>>>> Change encoding from EUC-JP to UTF-8. [Feature #5128]
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VALUE rb_yield(VALUE val)
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... | ... | |
pkg_config(pkg)
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<<<<<<< HEAD
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pkg-configコマンドからパッケージpkgの情報を得る.
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pkg-configの実際のコマンド名は,--with-pkg-configコマンド
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ラインオプションで指定可能.
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pkg-configコマンドからパッケージpkgの情報を得る.
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pkg-configの実際のコマンド名は,--with-pkg-configコマンド
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||
ラインオプションで指定可能.
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>>>>>>> Change encoding from EUC-JP to UTF-8. [Feature #5128]
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/*
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* Local variables:
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README.ja | ||
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まで本文に
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subscribe YourFirstName YourFamilyName
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<<<<<<< HEAD
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と書いて送って下さい。
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と書いて送って下さい。
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>>>>>>> Change encoding from EUC-JP to UTF-8. [Feature #5128]
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Ruby開発者向けメーリングリストもあります。こちらではrubyのバ
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グ、将来の仕様拡張など実装上の問題について議論されています。
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... | ... | |
ruby-dev-ctl@ruby-lang.org
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までruby-listと同様の方法でメールしてください。
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Ruby拡張モジュールについて話し合うruby-extメーリングリストと
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数学関係の話題について話し合うruby-mathメーリングリストと
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英語で話し合うruby-talkメーリングリストもあります。参加方法
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はどれも同じです。
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までruby-listと同様の方法でメールしてください。
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Ruby拡張モジュールについて話し合うruby-extメーリングリストと
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数学関係の話題について話し合うruby-mathメーリングリストと
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英語で話し合うruby-talkメーリングリストもあります。参加方法
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はどれも同じです。
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>>>>>>> Change encoding from EUC-JP to UTF-8. [Feature #5128]
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* コンパイル・インストール
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